AEの基礎知識として、まずアコースティックエミッション(AE)の計測やデータの評価に必要な最低限御理解頂きたい内容を説明しています。また、AEセンサや計測装置の選び方なども説明しています。特に、下記の「AE信号の特徴」の中で「振幅、エネルギー、RMS」が何と相関があるかをぜひ御理解下さい。それだけで、利用範囲が大きく広がります。
AEの基礎知識(基礎)
1. AE信号の特徴
き裂の進行とAEの波形形状の関係や、き裂位置の特定方法など、 アコースティックエミッション(AE)を扱ううえで必要なAEの基礎知識を説明しています。
2. AEセンサ
計測で使用するAEセンサの構造や原理から、AEセンサを実際に使用する場合の選択方法や具体的な取り付け方法を説明しています。
3.AE計測装置
アコースティックエミッション(AE)計測装置の機能や種類について説明しています。
AEの基礎知識(評価)
1.AEによる軸受のき裂・摩耗の評価
計測されたAEデータの評価方法を御理解頂けるように、軸受のき裂と摩耗の評価を例として、理論と評価方法、評価例を説明しています。
2.AEによるメカニカルシールの評価
回転機器では、軸受とシールの損傷が設備不良の主原因であり、設備保全にとってはこの2機素の損傷、進行を評価することが求められています。そこで、AEによるメカニカルシールの評価方法について、メカニカルシール自体の診断と漏洩の予測方法について説明しています。
AEビデオ講座
ナレーションの入った講習ビデオです。ファイルの大きさが50MBほどありますので、ダウンロードにはお気を付け下さい。
1.基礎編
2.AEセンサ編
3.AE計測装置編
4.軸受編
5.メカニカルシール編
AEに関する書籍
コロナ社 日本機械学会編
定価4,290円(本体3,900円+税)
機械システムの状態監視と診断に関する技術をISO国内検討会委員を中心に執筆された。同分野の未経験者,新人・若手技術者がその技術的概要を網羅的に学べる入門書であり,その資産管理面にまで視野を広げられる実用書です。さらに、AEの基礎知識、応用方法だけでなく振動や赤外線なども学べます。
アコースティック・エミッションによるIoT/AIの基礎と実用例
朝日出版社 湯山重徳/西本重人/安藤康伸
定価1,980円(本体1,800円+税)
AEその他のセンシングに共通する最先進技術の動向を平易に解説されています。また、さまざまな構造物や機械装置における多数の実用例など、専門家はもちろん、これら先端技術に興味を持つ向きに極めて有益な情報を満載しています。
(社)日本非破壊検査協会 本体1,715円+税
(社)日本非破壊検査協会 本体3,429円+税
(社)日本非破壊検査協会 本体4,600円+税
AEの講習会
不定期ですが、各地でAEの講習会が開催されています。今年は 日本機械学会とポリテクセンター中部で講習会が実施されます。さらに、他で発表され次第、本ホームページ上でもご連絡させて頂きます。
SETLaでは、AEの講習会、計測器の取り扱い説明、計測補助などの技術サポートを行っています。 1名からでもお受けさせて頂きますので、御遠慮なくご連絡下さい。また、 計測や設備診断サービスも提供していますので、組み合わせて使用して頂ければ、より効果があります。
学会誌等投稿
当社セトラの社員が関係した学会や出版社の解説、論文を紹介しています。
回転機械のメンテナンス AE法を用いた回転機械の診断技術
月刊トライポロジ― NO.416, p.38, 2022年4月
非破壊検査, Vol.71, No.6, p230-234,2022年6月
非破壊検査, Vol.69, No.6, p294-299,2020年6月
非破壊検査, Vol.67, No.6, p.252-256, 2018年6月
潤滑経済, No.641, p34-38, 2018年9月
配管技術研究協会誌,配管技術研究協会,Vol.62, p.60-67,2022年10月
学会発表
当社セトラ社員が関係した学会発表の論文について紹介しています。
AEによる電動機の整流子異常診断技術の開発
本田勉, 尾崎一貴, 西本重人, 他:日本非破壊検査協会,第9回アコースティック・エミッション総合コンファレンス論文集, p.43-48(1993)
AE技術の鉄道車両駆動装置非分解検査への応用
小熊規泰, 西本重人, 佐藤悟久:日本非破壊検査協会, 第7回アコースティック・エミッション総合コンファレンス論文集, p.223-228(1989)
西本重人:日本非破壊検査協会, 第22回アコースティック・エミッション総合コンファレンス論文集, (2019)
AEによる変圧器の部分放電の評価
宿口哲也, 久乃勉, 西本重人:日本非破壊検査協会, 第14回アコースティック・エミッション総合コンファレンス論文集, p.139-142(2003)