非破壊検査AEを御存知ですか?

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設備診断技術はAEの時代に

GFRPなどの材料評価に古くから使用されていたAE。現在では、その応用範囲が広がり、工場設備、例えばモーターやコンベヤーなどの軸受の焼付きやはく離、歯車(ギヤー)の損傷、構造物、例えば配管やタンクのき裂や腐食やなどにも一般的に使用されるようになりました。設備診断技術として注目されているこのAE(アコースティックエミッション)を使ってみませんか?

アコースティックエミッション (AE)とは

材料にき裂が進展する時に、き裂の周りに応力の変化が生じて材料中を伝搬します。このき裂によって応力の波(弾性波)が発生して伝搬する現象をアコースティックエミッション(Acoustic Emission)といい、一般的にはAEと呼ばれています。逆に、材料表面にこのAEを検出するAEセンサを取付けて、伝搬してきたAE波を検出することで、材料内部に生じるき裂の動きを知ることができます。

AE(アコースティックエミッション)

株式会社SETLa(セトラ)

会社名SETLa(セトラ)は健全性評価技術研究所(Soundness Evaluation Technology Lab.)の略で、AE(アコースティックエミッション)に関するAEセンサ。AE計測装置、AE計測サービス、教育、講習を提供しています。設備診断でお困りの皆様やAEの導入を御検討の皆様、AEに関することならどのような内容でもセトラに御相談下さい。


SETLa(セトラ)のホームページ

本ホームページでは、弊社SETLa(セトラ)の提供するサービスであるAEセンサの販売、AE計測装置の販売、計測サービスについて紹介しています。また、AEをできるだけたくさんの皆様に使用頂けるように、AEに関するさまざまな情報を提供していきます。AEに関する情報源としてご利用下さい。

AEの基礎知識

AEの教育とSETLa

AEは難しそうですが、原理は単純で、AE計測装置の操作も簡単です。AEを御理解頂くために、AEの原理やAEセンサの設置方法、計測方法などを簡単に説明しています。 また、AEの書籍や講習会もご紹介しています。メニューから「AEの基礎知識」をクリックして下さい。

AEセンサの販売

AEセンサ

AEセンサの選択には、計測対象の材質や距離、表面温度などを考慮して選定する必要があります。国外ではフィジカルアコースティクス、国内は富士セラミックスのAEセンサを扱っています。AEセンサのアクセサリ等も豊富に扱っています。メニューから「AEセンサ」をクリックして下さい。

AE計測装置の販売

AE計測器

SETLaではアコースティックエミッション(AE)による設備診断や計測サービスを提供しています。また、複数のAEメーカーから、ニーズに合った最も適切なAEセンサ、AE計測装置を選択して提供します。 メニューから「計測装置」を選択して下さい。

AEによる設備の診断

AEによる設備診断

AEはき裂や摩耗により発生するので、振動法等などと比較して設備の異常を早期に評価できます。メニューから、「設備診断」をクリックして下さい。軸受やメカニカルシール、ファン、撹拌機、減速機など、診断事例をご紹介しています。

AEによる構造物の診断

AEによるプラント診断

タンク、配管等の構造物に生じるき裂や腐食の検査にAEは非常に有効です。検査時間の短縮、稼働中のき裂進展の評価などが可能です。 メニューから、「構造物診断」をクリックして下さい。診断事例をご紹介しています。

AE計測、診断サービス

AE診断サービス

SETLa(セトラ)では、AEの計測や設備診断業務もお受けします。お客様に代わり計測、診断致します。コロナ渦の時代、リモートによる対応も可能です。メニューから「診断・計測サービス」をクリックして下さい

学会・出版活動

AE学会発表

非破壊検査協会機械学会での論文発表などの学会活動や、ポリテクセンターでの講習、各専門紙への投稿なども行っています。また、共同研究、開発もお受け致します。投稿、出版物に関してはメニューから「AEの基礎知識」をクリックして下さい。

AE計測装置のレンタル

AE計測装置、AEセンサのレンタル

フィジカルアコースティクスや藤村クレスト、信和産業など、各社のAE計測装置のレンタルを開始しました。計測装置だけでなく、AEセンサ、プリアンプやAEセンサ取付治具などのアクセサリのレンタルも扱っています。AEを試してみたい場合や、短期にAEの計測が必要な場合にはレンタルをご利用して下さい。レンタルだけでなく、取扱説明や計測のお手伝い等も承りますので、ご安心してお使い下さい。 メニューから「計測装置」を選択して下さい。


フィジカルアコースティクスの製品

フィジカルアコースティクス(Physical Acoustics)の製品の購入ルートを確保しています。日本フィジカルアコースティクス株式会社は業務を停止し、マテックス建材株式会社に業務が移行されました。セトラでも、マテックス建材株式会社にご協力する形でフィジカルアコースティクス社の製品の販売とメンテナンスなどのアフターサービスを開始しました。セトラの社員は、元日本フィジカルアコースティクスの社員で、フィジカルアコースティクス社のAE装置を熟知し、その使用法や利用方法にも豊富な経験があります。AEセンサや計測装置はもちろん、タンクの診断のTankPAC(タンクパック)や圧力容器の診断のMonPAC(モンパック)などの計測サービスも対応できます。詳細は、「計測装置」、「AEセンサ」、「構造物診断」を御覧下さい。

フィジカルアコースティクスのAE装置

Physical Acoustics

フィジカルアコースティクス(Physical Acoustics)のAE装置は、歴史も古く、常に最新の計測装置、計測パラメータを提供していることから、世界のAE装置の世界標準となっています。フィジカルアコースティクスのAE装置のAEの評価方法は、しきい値を越えたAE信号を処理するイベント方式が基本です。多CHあるいは位置標定が必要なら、最新のExpress-8が、設備診断など、ポータブルタイプの可搬型のAE装置が必要ならPocket AEが、安価な入門機ではUSB AE NODEを選択して下さい。

フィジカルアコースティクスのソフトウェア

AEWin

フィジカルアコースティクス(Physical Acoustics)のソフトウェアの中心となるのはAEWinです。基本的に、フィジカルアコースティクスの全ての計測器はAEWinで計測、データ評価が可能です。その他、NOESISなど、パターン認識技術など、最新のソフトウェアが用意されています。


AEに関するトピックス

AEセンサ設置校正装置販売開始

AEセンサ校正装置

 AEセンサの取付状態を確認できるAEセンサ設置校正装置を開発し、販売を開始します。従来、AEセンサの設置状態は。シャープペンシル法やパルサで基準信号を発生させる方法が行われています。これらの方法では、発生した模擬AE信号をAEセンサに接続した計測器で観察するので、2名の作業が必要でした。本装置は、模擬信号の発信だけでなく、設置したAE信号の出力値を計測することが可能ですので、1名でAEセンサの設置状態を確認できます。本装置は、フィジカルアコースティククスやNF回路設計ブロック、富士セラミックスなど、各社のプリアンプの電源電圧に対応しています。

AEセンサ廃番情報

フィジカルアコースティクス(Physical Acoustics)のAEセンサのMicro30が廃番になっています。感度、形状を可能な限り再現した互換のAEセンサを御用意していますので、ご購入希望のさいは御連絡下さい。

AE基礎講座(ビデオ版)を提供開始

AEの「基礎講座」および「軸受診断」のビデオ版の提供を開始しました。AEの基礎を御理解頂けるように簡単に説明しています。ファイルは50MB〜100MBほどありますので、ダウンロードには十分ご注意して下さい。「AEの基礎知識」からダウンロードして下さい。

YouTubeスタート

AEの基礎技術や、設備診断技術、AE計測装置、AEセンサなどの説明をYouTubeで配信を開始しました。AEのアプリケーション等も順次充実させていきます。

AE講習ビデオ(基礎編
AEセンサの構造と使用方法
AE設備診断(軸受編)
AE設備診断(メカニカルシール編)
AE計測装置

AEによる低価格な軸受診断サービスを開始

AEにょる軸受の診断サービスを、価格を大幅に抑えて開始しました。お客様にてAEを計測して頂いて、お送り頂いたデータをもとに簡易報告書をお送り致します。使用する計測器もご安心下さい。スタートボタンを押すだけでAEが計測できる装置をお送りします。詳細は「診断・計測サービス」を御覧下さい。

ポリテクセンター中部でAE講習会開催

ポリテクセンター中部で、2024年もAEの講習会の開催が予定されています。講師は、当社SETLaの西本が担当します。AEの基礎、計測方法、模擬装置や実機装置での実習など、2日間でAEの計測が可能になります。各社のAE装置を実際に操作することも可能で、AE装置の購入前の検討にも有効です。2024年度の詳細はおって発表されますが、2023年のポリテクセンター中部のコース番号M6061をご参考にして下さい。「新着情報」を御覧下さい。

機械学会で状態監視と診断技術の講習会

機械学会AE講習会

日本機械学会で企画:ISO・JIS・学会基準委員会により、「グローバル技術者必須!!機械の状態監視と診断技術 基礎・実践ノウハウと応用例・規格(初心者向け,初中級者向け)」の開催が決定しました。当社セトラの西本もAEについて講習に参加しています。詳細は、下記の機械学会のホームページを御覧下さい。https://www.jsme.or.jp/event/22-72/


今月の特集

メカニカルシールの損傷評価

今月は、メカニカルシールの損傷評価に関する特集です。最近、撹拌機のメカニカルシールの損傷評価に関するニーズが急増しています。もともとニーズが多かったのですが、その背景には、設備の老朽化によるトラブルの増加があるようです。メカニカルシールの損傷の原因には、ピッチングやブリスタ、異物付着、腐食、バネの固着など色々な要因がありますが、結局は上記原因によるすべり面の摩耗の進行が根本的な原因です。摩耗の評価とくれば、AEの得意とする現象になります。

メカニカルシール、AE

AEセンサは、メカニカルシールのできるだけ近傍に取り付けます。使用するAEセンサの周波数特性は、150kHz共振型または60kHz共振型を使用するのが有効です。低周波のノイズが大きくない場合は、高周波数の減衰を考慮すると、60kH共振型のAEセンサを使用するのをおすすめします。AEセンサの取り付けは、粘度の高いシリコングリースを検出面に塗布して押し付けたり、マグネット治具を使用して固定します。

メカニカルシールの損傷は摩耗形態を示します。したがって、損傷の進行に伴い、摩耗と相関のあるAEのRMSやエネルギーが増加します。下記に、漏洩に至るAEのエネルギーの変化を示します。使用に伴い、摩耗を示すエネルギーが増加しています。ところが、漏洩前にAEのエネルギーの低下が認められます。これは、メカニカルシールの損傷に伴い内容物がシール内に侵入し、この侵入した内容物が潤滑剤として作用して摩擦係数を下げるのが原因と考えられます。

メカニカルシールのAE挙動

過去の特集

風力発電設備の健全性評価

風力発電設備では、ブレードの損傷は、現状は目視検査しか方法はなく、新しい検査方法が求められています。また、発電機に関するトラブルは少ないですが,昨今,クリープが急増しています。風力発電設備のブレードの損傷評価およびクリープの診断事例を紹介しました。キーワード:ブレード、クリープ